子ども写真の撮り方コラム2・オートはダメなの?

【2015年2月12日更新】
「カメラを買ったけどいつもオートばかりで…」「カメラを勉強してオートを卒業したい」。写真教室に参加する方が自己紹介でよくおっしゃいます。

オートには種類があります

オートで撮るのはダメなことでしょうか?
いいえ。オートでも良いのです。子ども写真で一番大切なのは「シャッターチャンス」。設定に手間取って最高の笑顔や可愛い仕草を取り損ねてしまうなら、設定はカメラに任せて撮りたい瞬間を撮れるほうが良いのです。

カメラのオートには種類があります。
こちらのモードダイヤルの写真を見てください。
カメラのモードダイヤル

(A)は、自分では細かい設定ができない、完全カメラにお任せオート
シーンセレクトや、フルオート(緑のカメラの絵、緑の四角い枠、「iAuto」「iA」等)

(B)は自分で各種設定が可能なオート
P(プログラムオート)、A/Av(絞り優先オート)、S/Tv(シャッタースピード優先オート)

「A」のオートは自分で設定変更が出来ません。うまく撮れれば問題ありませんが、「写真がちょっと暗いな」と感じるときに、明るさを調整する機能(露出補正といいます)を使うこともできません*。フラッシュを使いたくないのに、強制的にフラッシュが発光してしまうこともあります。
* 機種によってできるものもありますが、できないカメラのほうが多いです。

いつも「A」のオートばかり使っていてうまく撮れないと感じるなら、「B」のオートを使ってみましょう。

どのモードで撮ればいい?

自分で設定可能なオート「B」の各モードの特徴です。

【 オート「B」のモード 】
P プログラムオート 「絞り」と「シャッタースピード」をカメラが決め、それ以外の設定は自分でできる。
A/Av 絞り優先オート 「絞り」を自分で決めて「シャッタースピード」はカメラが決める。それ以外の設定は自分でできる。
S/Tv シャッタースピード優先オート 「シャッタースピード」を自分で決めて「絞り」はカメラが決める。それ以外の設定は自分でできる。

「絞り」と「シャッタースピード」という言葉が出てきましたね。カメラはレンズを通して光を取り込んで写真を記録します。取り込む光の量をコントロールしているのが「絞り」と「シャッタースピード」なのです。

絞りとは

「絞り」は私たちの目の瞳孔のようにレンズに入る光とピントの合う範囲(ボケ具合)を調整する機能です。F○.○という数値で表現され、一番小さい数字を「開放F値」といい、数字が大きくなるほど絞りを絞ることになりレンズから入ってくる光が少なくなります。F値が小さいほどピントの合う範囲が狭くなり、ボケが大きくなります。
絞りとは

絞りとシャッタースピードの関係

絞りとシャッタースピードの関係は、コップに水をためるイメージで考えると分かりやすいです。「絞り」を「蛇口」、「シャッタースピード」を「蛇口を開けている時間」に置き換えてみてください。

絞りとシャッタースピードの関係

蛇口を大きく開くと水がたくさんでてくるので、すぐに水がたまります。しかし、蛇口を絞って水をちょろちょろと出すと、水がたまるまでに時間がかかります。つまり、レンズの絞りを絞って撮影するとシャッタースピードが長くなり、動き回るお子さんを撮った時にブレた写真になってしまうのです。

ここまで読んでみて、どのモードを使えば良いかイメージはわきましたか?ボケ具合にこだわらない場合はP(プログラムオート)、背景をぼかした写真を撮りたいときはA/Av(絞り優先オート)、走り回るお子さんを撮りたいときはS/Tv(シャッタースピード優先オート)で撮ってみましょう。

便利な「露出補正」機能

自分で設定ができるオート(P、A/Av、S/Tv)を使うようになったら、ぜひ「露出補正」機能を活用してください。これはカメラが決めた明るさを、意図的に明るくしたり暗くしたり調整できる機能です。お子さんの写真を撮って「ちょっと暗いな」と感じたら、露出補正をプラスにすれば肌の色が明るくなりお子様の生き生きした表情が撮れますよ。

露出補正なし

露出補正なし

露出補正あり

露出補正あり

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※このコラムは、2015年1月~12月まで、トレンドマイクロ株式会社・ジュエリーボックスのサイトで連載されたものを転載したものです。

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