子ども写真の撮り方コラム4・室内・暗いところでブレナイ写真・明るい写真が撮れる魔法の設定

【2015年4月16日公開】
私の写真教室では、レッスンのはじめに写真で困っていることをお伺いします。その時に一番多く出てくるのが「家の中や夜に撮る写真で、子どもがブレてしまう」という悩み。

子どもはよく動くし、「写真を撮るよ」と言ってもお構いなし。でも、安心してください。ブレない写真が撮れる設定があるのです。

ISO感度を変えてみましょう

「ISO感度を知っていますか?」と聞くと、皆さん「う~ん…」という表情をします。「昔フィルムで撮っていた時に、100とか400という数字が付いていたのを覚えていますか?」と聞くと、「ああ!そうでした!数字の大きいフィルムのほうが値段が高かったですよね!」と思い出すようです。

ISO感度とは光をとらえる能力を表す値「カメラのセンサーが光をとらえる能力を数値化したもの」のこと。

2回目のコラムで、「絞り」と「シャッタースピード」でカメラに入る光の量をコントロールすること、光がたまるのに時間がかかる=シャッタースピードが遅くなって、お子さんがぶれてしまう原因にもなることをお伝えしました。
絞りとシャッタースピード

暗い場所では、レンズの絞りを最大限開けても、カメラの中に十分な光を取りこむためにシャッタースピードが遅くなってしまうことがあります。

そんな時にISO感度の数字を大きくすると、センサーが光に敏感になり、シャッタースピードを速くすることができます。光のコップの大きさが小さくなって「写真を撮るのに必要な光が少なくなる=少ない光でもちょうどよい明るさで撮れるようになる」イメージです。
ISO感度を大きくしたときのイメージ

絞り優先オートでISO感度を変えていくと?

この作例は、絞り優先オートでISO感度を変えながら撮影したものです。
夕方の公園で撮りました。人の目ではそれほど暗く感じないシーンですが、カメラにとっては光の少ない(暗い)状況です。
ISO感度100ISO感度800ISO感度1600

ISO感度の数字を大きくすると、シャッタースピードが速くなっていき、お子さんもブレずに写っているのが分かりますね。
あまり難しく考えず、撮ってみてブレていたらISO感度の数字を大きくしてみましょう。
※ISO感度オートで撮影してる場合は、画像を再生してISO感度の数字を確認して、それよりも大きな数字にセットしてみてください。
※カメラによっては、シャッタースピードがあらかじめ設定した数値よりも遅くなる場合に、自動的にISO感度をあげる「低速限界設定」という機能があります。
ズームレンズを使っている場合、広角側(広く撮れる側)より望遠側(遠くのものを大きく撮れる側)のほうが遅いシャッタースピードで手ぶれしやすくなります。望遠で撮るときは特に、シャッタースピードが遅くならないように気を付けましょう。

ISO感度を上げるデメリットは?

数字を大きくするだけで、シャッタースピードが速くなり「子ども写真のブレ」という悩みが解消される、とても便利な「ISO感度」。

でも、ISO感度を上げることにはデメリットもあるのです。それは「画質が悪くなる」こと。ISO感度の数字を大きくし過ぎると、写真がざらざらした感じになることがあるので、暗くてブレてしまうとき以外はあまり数字を大きくしないように注意してくださいね。
※この写真はセンサーサイズが小さいコンパクトデジカメで撮影しました。
ISO400ISO4000

どこまでISO感度を上げても良い?

ISO感度を上げると「画質が悪くなる」ことが分かりました。それではどこまでISO感度を上げても大丈夫なのでしょうか。

これはカメラ(センサー)によって異なります。一般的に「センサーサイズが大きいカメラ」「古いカメラと新しいカメラでは新しいカメラ」が、高ISO感度にしても画質が悪くなりにくいです。

普段、暗い場所や夜の室内でISO感度をあげて試し撮りをしてみて、自分のカメラでどれくらいまでなら画質が許容できるかを確認しておくと、いざというときにパッとISO感度を上げることができますよ。
今までブレた写真ばかりだったという方は、早速試してみてくださいね。

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※このコラムは、2015年1月~12月まで、トレンドマイクロ株式会社・ジュエリーボックスのサイトで連載されたものを転載しています。

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